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夢のその先…
第18章 命
その時…連絡を受けて
慌てて駆け付けて来た康孝と瑞恵が
看護婦に連れられ走ってきた
その後から…若葉と隆史が駆け付けて来た
瑞恵は…オペ室の前にいる朝陽と…
匡哉の姿に…
違和感を感じ
それでも和哉が気にかかり
朝陽に問い掛けた
「和哉は?」
瑞恵が声を掛けると…
朝陽は…首をふった
「まだ…オペ室から出てないの…」
その瞳を涙で濡らし…
母へ訴えた
瑞恵は朝陽の横に座ると…娘を抱き締めた
「大丈夫!
和哉がお前を残して逝く訳ないでしょ!」
瑞恵の言葉に…
朝陽は…張りつめた糸が…切れた
瑞恵の腕に抱かれ…
朝陽は泣いた