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夢のその先…
第18章 命
身重の妻を労り隆史と若葉が手術室の前に行くと……
血に染まった…匡哉に目が止まった
匡哉…?
若葉は……何故……匡哉がいるのか……
解らなかった
朝陽の……側まで行き何も言わず
座った
オペ室の自動ドアけたたましく開くと
中から看護婦が飛び出して来た
「誰か!
B型の血液をお持ちの方はいらっしゃいませんか?」
看護婦が尋ねる
朝陽は…O型だから………
悔しさを噛み締めるしか ない
瑞恵はA型
康孝がO型
若葉はA型で貴史はO型だった
この一族に…B型は一人も存在しなかった
その時…
匡哉は立ち上がった
「僕がB型です!」
「貴方は?」
ご関係は…と尋ねられる