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第18章 命

嘘…

若葉は…信じられない想いで一杯だった

「匡哉が…和くんの担任？」

匡哉がこの街にいる事すら…知らなかった

こんな皮肉な…巡り合わせが…あるなんて

若葉は…夫の胸に…顔を埋めた

朝陽は…「和哉の父親だものね…」と呟いた

和哉の父親は…この世でただ一人

長瀬 匡哉…しかいない

それを…まざまざと解らされた

愛する我が子なのに…

輸血が出来ない…

私の子なのに

あの子は…匡哉の血を引いている