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夢のその先…
第23章 カタチ
隆史は「義兄弟になりますね。
宜しくお願いします」と手を差し出し
匡哉は、その手を取った
「宜しくお願いします!」
固く握られた…握手に…隆史なりの祝福が込められていた
若葉は「ひな…おめでとう」と妹の結婚を祝福した
「ありがとう…お姉ちゃん…」
朝陽は…思わず零れる涙に…
慌てて手で拭おうとした
匡哉がハンカチで、朝陽の涙を拭う
朝陽の手には…
匡哉から贈られた…指輪が嵌まっていた
幸せな…家族のカタチをした姿に
家族は胸を撫で下ろした
幸せになって欲しい
若葉は…幸せにしてもらいなよ…匡哉
と、胸で…呟いた
誰よりも…幸せに、して貰うんだよ…匡哉
そして…朝陽と和哉を…幸せにしてあげて
やっと…
やっと…
家族になった…
朝陽と匡哉
そして和哉の
幸せを祈った