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夢のその先…
第6章 居場所

「若葉、病室に戻って良いから…」
彼方が声をかけると…若葉は彼方を見上げた
「朝陽は…何処にいるんだろ?」
「若葉…」
彼方は言葉に窮する
「結婚式には…朝陽に出て欲しい」
「若葉…」
若葉の想いが痛いほどに解るから…
彼方は…何も言えなくなった
「隆史さんには言って来たんだろ?」
「ええ。帰りは迎えに来てくれるから…」
若葉は愛する夫の名前を呼び…
お腹をさすった
若葉は今
幸せだった
幸せだけど…
あの時、微笑んで消えた
朝陽の顔が目から離れないでいた
朝陽は妊娠中だった
母になる今……
誰よりも朝陽に祝って貰いたかった……

