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この出会いは…
第1章 最悪な出会いと最低な再会
「皆さん、会社の重要部署で第一線で活躍されてるんですね。」
美怜が男性を誉めるときの常套句だけど、今回は私も素直に頷いていた。
同じ会社で働いていれば、仕事のできる人が集められる部署くらい分かってしまうものだ。
「ホント、すごいな。」
つい、呟いてしまった。
「いや、秘書室も広報部も会社の花形部署でしょ。」
目の前に座っている一ノ瀬さんが私の呟きを拾ってくれた。
「会社の顔なんだから。十分重要だよ。」
さりげなくフォローしてくれる。
はにかんだ顔がやんちゃな少年ぽいのに、どこか色っぽい。
一ノ瀬さんは身なりが爽やかで清潔感があって、営業マンがぴったりだ。
「佐々木は海外事業課、期待の新人だしな?この三人が揃うなんて贅沢な合コンだよな。」
「ま、ハズレでしたけど。」
「佐々木〜、人がせっかく誉めてるのにスルーすんな。」
「あ、ありがとうございます。」
「おい。」
「あまりの事故にショックも大きかったので。」
「あっはっは。あれ、お前、彼氏いなかったっけ?いるのに合コン?前からそんなにガツガツしてるようには見えなかったけど?」
「職場ですからね。」
「で?どんな心境の変化よ?"先輩"に話してごらん?ん?」
「絶対にいやです!」
琴莉と滝本さんの会話は相変わらず絶妙に面白い。
美怜もそう感じていたのだろう。
「海外事業課って案外面白い課だね、きっと。」
美怜が男性を誉めるときの常套句だけど、今回は私も素直に頷いていた。
同じ会社で働いていれば、仕事のできる人が集められる部署くらい分かってしまうものだ。
「ホント、すごいな。」
つい、呟いてしまった。
「いや、秘書室も広報部も会社の花形部署でしょ。」
目の前に座っている一ノ瀬さんが私の呟きを拾ってくれた。
「会社の顔なんだから。十分重要だよ。」
さりげなくフォローしてくれる。
はにかんだ顔がやんちゃな少年ぽいのに、どこか色っぽい。
一ノ瀬さんは身なりが爽やかで清潔感があって、営業マンがぴったりだ。
「佐々木は海外事業課、期待の新人だしな?この三人が揃うなんて贅沢な合コンだよな。」
「ま、ハズレでしたけど。」
「佐々木〜、人がせっかく誉めてるのにスルーすんな。」
「あ、ありがとうございます。」
「おい。」
「あまりの事故にショックも大きかったので。」
「あっはっは。あれ、お前、彼氏いなかったっけ?いるのに合コン?前からそんなにガツガツしてるようには見えなかったけど?」
「職場ですからね。」
「で?どんな心境の変化よ?"先輩"に話してごらん?ん?」
「絶対にいやです!」
琴莉と滝本さんの会話は相変わらず絶妙に面白い。
美怜もそう感じていたのだろう。
「海外事業課って案外面白い課だね、きっと。」