この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
この出会いは…
第5章 告白
「はぁ、良かったです。金曜日、あの後、連絡がなかったので…」
「そうなの?まぁ、連絡がなかったってことは怒ってはないんじゃない?」
一ノ瀬さんは笑いながら、先程買ったのであろう缶コーヒーを開けて飲んでいた。
そう言えば、一ノ瀬さんはコーヒーだけ?
「あの…おっ、お昼…は…?」
「あぁ。午前中の会議が長引いちゃって。この後外出が続くから、コーヒーだけでも飲みに来たんだ。」
と、いう事はお昼ごはんは抜きなんだ。
「え、営業部は…ホントに忙しいですね。」
「まぁ、慣れたけどね。そろそろ行こうかな。」
「あっ、あの!」
一ノ瀬さんが立ち上がろうとしたところで、私は一ノ瀬さんを呼び止めた。
バッグの中に携帯用のカロリーバーが入っていることを思い出したからだ。
「もしっ、よかったら…。」
バッグの中をガサガサ探りながら私は続けた。
「これを!大豆が苦手じゃなければ…どっ、どうぞ。」
バッグからカロリーバーを取り出して、一ノ瀬さんに差し出した。
「いいの?ありがとう。」
少し驚いた顔をした後、フワリと笑ってカロリーバーを受け取った。
「午後も頑張れそう。ありがとね!」
一ノ瀬さんはそう言って、足早に部屋を出ていった。
営業部は確かにいつも忙しい様子だけど、一ノ瀬さんは特にたくさん案件を抱えているんだろうな。
前に星さんと会ったときも思ったけど、仕事が出来ると評価されている人ほど、忙しくても愚痴を言わないし、飄々としている。
琴莉も、おそらく、滝本さんも。
「そうなの?まぁ、連絡がなかったってことは怒ってはないんじゃない?」
一ノ瀬さんは笑いながら、先程買ったのであろう缶コーヒーを開けて飲んでいた。
そう言えば、一ノ瀬さんはコーヒーだけ?
「あの…おっ、お昼…は…?」
「あぁ。午前中の会議が長引いちゃって。この後外出が続くから、コーヒーだけでも飲みに来たんだ。」
と、いう事はお昼ごはんは抜きなんだ。
「え、営業部は…ホントに忙しいですね。」
「まぁ、慣れたけどね。そろそろ行こうかな。」
「あっ、あの!」
一ノ瀬さんが立ち上がろうとしたところで、私は一ノ瀬さんを呼び止めた。
バッグの中に携帯用のカロリーバーが入っていることを思い出したからだ。
「もしっ、よかったら…。」
バッグの中をガサガサ探りながら私は続けた。
「これを!大豆が苦手じゃなければ…どっ、どうぞ。」
バッグからカロリーバーを取り出して、一ノ瀬さんに差し出した。
「いいの?ありがとう。」
少し驚いた顔をした後、フワリと笑ってカロリーバーを受け取った。
「午後も頑張れそう。ありがとね!」
一ノ瀬さんはそう言って、足早に部屋を出ていった。
営業部は確かにいつも忙しい様子だけど、一ノ瀬さんは特にたくさん案件を抱えているんだろうな。
前に星さんと会ったときも思ったけど、仕事が出来ると評価されている人ほど、忙しくても愚痴を言わないし、飄々としている。
琴莉も、おそらく、滝本さんも。