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この出会いは…
第10章 乗り越えたいモノ
一ノ瀬さんの手が私の胸を包んで、優しく触れてくる。
ここまで身体が拒絶する事なく一ノ瀬さんに委ねている自分を不思議に思う自分がいる。
でも、怖いより先に、くっついていたいと思ってしまった。

あんなに…
あんなにイヤだったのに…

過去の身体の異変を知っているからこそ、今の自分が不思議で仕方がない。
身体が震えない。
自分の身体が分からない。

もう、平気なの?
私、乗り越えたの?
身体が震える事はもうないの?
このまま…できるの?

目をぎゅっと瞑った時、知らず知らず腕にも力が入ってしまった事で一ノ瀬さんの手がピタリと止まった。

「…知花ちゃん?」

右手が私の頬を包んで、目が合った。

「ふふっ、考え事?何か思う事があったら言って?」

目の前で微笑む一ノ瀬さんに胸がきゅうっとした。

「不安に思う事があるなら、遠慮しないで?」

「一ノ瀬さん…」

「今なら、まだ…やめられるよ?」

また、胸が締め付けられる。

「へ、ぃ…きです。」

一ノ瀬さんに視線を合わせたまま呟いた。

「その…平気な、自分に…戸惑って、しまっ、て…」

「……そっか。」

「自分の身体が…分からなくっ、なって…」

話している途中から一ノ瀬さんの顔が近付いてきて、そのまま唇が重なった。

「それも、ある意味誘い文句だからね?」

耳元で囁かれて、顔が熱くなる。

「戸惑ってる知花ちゃんもかわいい。」

「い…ちの、せさ…、いじわる……」

ぎゅっと覆い被さる様に抱き締められて、クスクスと耳元で聞こえた。

「続けるよ?」
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