この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
この出会いは…
第11章 繋がる
「ふふっ、もう降参?」
「…はぃ。」
そのまま、ぎゅっと抱き締められて、クスクスと笑い声が降ってきた。
かっ、からかわれているっ!
でも、身体がいうことを聞かないから、一ノ瀬さんの腕の中で息を整えるしかない。
「まぁ、今日のところは、これで許してあげる。」
「うぅ…、もぉ…寝ま、す…からっ!」
悔しくて、そう言ってみても、一ノ瀬さんの腕の中にいて、身体も力が入らないなんて。
案の定、一ノ瀬さんは楽しそうに笑うだけ。
カーテンの隙間からは、うっすらと光が差し込み始めている。
「さて。約束通り、寝ようか?」
一頻り笑った一ノ瀬さんが、私を抱き抱えたまま横になり、二人で布団にくるまった。
「おやすみ。」
もう一度、抱き締められて、腕の中から『おやすみなさい』と答えた。
お互い、スッと眠りについて、起きたのは9時半。
急いで支度をして、軽く朝食を摂って、お昼前には水族館に着くことが出来た。
「はい、手。」
目の前に差し出された手のひら。
「ふふっ。フラフラしてるから。」
「っ、な……」
腰の違和感は消えず、スタスタと歩く事が出来ない私は、やっぱり一ノ瀬さんにからかわれた。
でも、正直、それさえも嬉しかった。
私のこの身体の変化は、一ノ瀬さんを受け入れる事が出来たからこそで。
昨日の事を思い出すと、恥ずかしい事の方が多いはずなのに、嬉しくて、嬉しくて仕方がない。
"幸せ"という感情が溢れていた。
「…はぃ。」
そのまま、ぎゅっと抱き締められて、クスクスと笑い声が降ってきた。
かっ、からかわれているっ!
でも、身体がいうことを聞かないから、一ノ瀬さんの腕の中で息を整えるしかない。
「まぁ、今日のところは、これで許してあげる。」
「うぅ…、もぉ…寝ま、す…からっ!」
悔しくて、そう言ってみても、一ノ瀬さんの腕の中にいて、身体も力が入らないなんて。
案の定、一ノ瀬さんは楽しそうに笑うだけ。
カーテンの隙間からは、うっすらと光が差し込み始めている。
「さて。約束通り、寝ようか?」
一頻り笑った一ノ瀬さんが、私を抱き抱えたまま横になり、二人で布団にくるまった。
「おやすみ。」
もう一度、抱き締められて、腕の中から『おやすみなさい』と答えた。
お互い、スッと眠りについて、起きたのは9時半。
急いで支度をして、軽く朝食を摂って、お昼前には水族館に着くことが出来た。
「はい、手。」
目の前に差し出された手のひら。
「ふふっ。フラフラしてるから。」
「っ、な……」
腰の違和感は消えず、スタスタと歩く事が出来ない私は、やっぱり一ノ瀬さんにからかわれた。
でも、正直、それさえも嬉しかった。
私のこの身体の変化は、一ノ瀬さんを受け入れる事が出来たからこそで。
昨日の事を思い出すと、恥ずかしい事の方が多いはずなのに、嬉しくて、嬉しくて仕方がない。
"幸せ"という感情が溢れていた。