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この出会いは…
第13章 かけがえのない人
「ひっ…、ぁんっ、ああぁぁぁ――…!!!」
「っ、んっ――…!!!」
私の身体が仰け反った直後に、祐さんもブルッと身体を震わせて、腕の中に閉じ込められた。
「はぁっ…、はぁ…。知花ちゃん…」
名前を呼んでくれる声は聞こえるのに、頭までふわふわして返事が出来ない。
両肩を大きく動かしながら、荒い息が漏れるだけ。
瞼は勝手に閉じてくる。
祐さんの汗ばんだおでこから光る粒が滑り降りて、大きく上下する喉仏まで流れ着く。
ほとんど働いていない頭で、ただ、その光景だけがなぜか鮮明に見えていて、すごくキレイだなと思っていた。
「知花ちゃん…?」
声が出てこない私は、心地よい倦怠感にも襲われていて、目線だけをなんとか声のする方に向けた。
祐さんは、私のおでこに張り付いた前髪を上げるように頭を撫でたり、頬をさすったり、指で唇をなぞったりしながら、微笑んでいた。
それから、私の左手を取って、チュッと音を響かせてキスをした。
「この隣の指につける指輪も俺がプレゼントするからね。」
えっ…?
ゆ、ゆび……?
「は、い…?」
「あ、返事したね?」
「……はい?」
「ふふっ、天然炸裂。」
え?えっ?
どういう事???
天然…さくれ、つ……?
まだ、頭も身体もふわふわする感覚に浸っていた私は、意味も理解せずに返事をしてしまっていた。
「っ、んっ――…!!!」
私の身体が仰け反った直後に、祐さんもブルッと身体を震わせて、腕の中に閉じ込められた。
「はぁっ…、はぁ…。知花ちゃん…」
名前を呼んでくれる声は聞こえるのに、頭までふわふわして返事が出来ない。
両肩を大きく動かしながら、荒い息が漏れるだけ。
瞼は勝手に閉じてくる。
祐さんの汗ばんだおでこから光る粒が滑り降りて、大きく上下する喉仏まで流れ着く。
ほとんど働いていない頭で、ただ、その光景だけがなぜか鮮明に見えていて、すごくキレイだなと思っていた。
「知花ちゃん…?」
声が出てこない私は、心地よい倦怠感にも襲われていて、目線だけをなんとか声のする方に向けた。
祐さんは、私のおでこに張り付いた前髪を上げるように頭を撫でたり、頬をさすったり、指で唇をなぞったりしながら、微笑んでいた。
それから、私の左手を取って、チュッと音を響かせてキスをした。
「この隣の指につける指輪も俺がプレゼントするからね。」
えっ…?
ゆ、ゆび……?
「は、い…?」
「あ、返事したね?」
「……はい?」
「ふふっ、天然炸裂。」
え?えっ?
どういう事???
天然…さくれ、つ……?
まだ、頭も身体もふわふわする感覚に浸っていた私は、意味も理解せずに返事をしてしまっていた。