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この出会いは…
第13章 かけがえのない人
「いいよ、またちゃんと言うから。」

重い瞼の先に、クスクスと笑う祐さんが見える。
全部お見通しかの様に、笑っている。

また、楽しそう…
私、これは…また、からかわれているの…?
なんとなく状況がわかってきて、笑い続ける祐さんが面白くなくて、顔を反らした。

「違うよ、からかってないよ。」

っ、な、なんで………

驚く私の顔を優しく自分に向け直して、グイッと距離を縮めた。

「だから、ずっと俺と一緒にいてね?」

「っ…!た、祐さんっ…」

ぎゅっとしがみついた私の頭をポンポンと軽く叩いて、優しく抱き締めてくれた。

「俺にどれだけ愛されてるか分かってくれた?」

「っ!!…………はい。」

そ、それはもう…
十分過ぎるほど愛されている、と思う。
そう実感出来て、幸せで仕方ない。

「でも、私も負けませんっ!同じくらい祐さんが大切です!大好きです!大好きで、ホントに…苦しいくらい。」

「知花ちゃん…」

「苦しいのに、もう、それすらも嬉しくて…」

「うん。」

「祐さんと一緒にいるといつも絶対幸せなんです!」

祐さんの頬を両手で包んで、真下から見上げる。

「いつも…いつでも伝わるように、これから頑張りますから!」

「うん。」

「祐さんが、私に"こんなに愛されているんだ"って…実感できるように!」

祐さんはそんな私の言葉に微笑んだ後、身体を起こして私のナカから出ていって、ドサリと隣に寝転んだ。
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