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この出会いは…
第14章 奇跡的で必然な出逢い
私のアパートに寄って荷物を置いて、祐さんのお家に向かう。
普段車を使わないので、今日はマンションの駐車場の来客用スペースに停めた。
祐さんの荷物や買ったお土産をお手伝いして持ちながら、エントランスを抜けて、エレベーターに乗り込む。
「あのっ、今回の旅行…ありがとうございました。ホントに楽しかったです。全部、お任せしてしまって…」
「旅行がプレゼントなんだからいいんだよ。」
「でも…、ゆび、わ…」
「バレンタインデーのお返しも兼ねてるから。」
エレベーターの中でもう一度お礼を言ってから、15階で降りた。
チェックアウトの時も帰りの車内でも、旅行代を払うと申し出ても笑顔でかわされてしまっていて、さすがに申し訳なく思っていたから。
祐さんの背中を追いかけるようにして、部屋の前まで来た。
ピピピッと暗証番号を入力する無機質な音が響く。
「どうぞ。リビングで座って待ってて?」
そう促されて玄関に入って、靴を脱いで、リビングに向かった。
廊下とリビングを隔てるドアを開けた。
その時――…
パンパンパーン!!!
乾いた破裂音がして、部屋の明かりも勝手に付いた。
突然の事でビックリして、思わず真後ろに立っていた祐さんにしがみついていた。
「「知花――っ!!!誕生日おめでとう!!!」」
……へ?
目を閉じて、祐さんの胸元に顔を埋めていた私は、聞き覚えのある声に顔を上げた。
普段車を使わないので、今日はマンションの駐車場の来客用スペースに停めた。
祐さんの荷物や買ったお土産をお手伝いして持ちながら、エントランスを抜けて、エレベーターに乗り込む。
「あのっ、今回の旅行…ありがとうございました。ホントに楽しかったです。全部、お任せしてしまって…」
「旅行がプレゼントなんだからいいんだよ。」
「でも…、ゆび、わ…」
「バレンタインデーのお返しも兼ねてるから。」
エレベーターの中でもう一度お礼を言ってから、15階で降りた。
チェックアウトの時も帰りの車内でも、旅行代を払うと申し出ても笑顔でかわされてしまっていて、さすがに申し訳なく思っていたから。
祐さんの背中を追いかけるようにして、部屋の前まで来た。
ピピピッと暗証番号を入力する無機質な音が響く。
「どうぞ。リビングで座って待ってて?」
そう促されて玄関に入って、靴を脱いで、リビングに向かった。
廊下とリビングを隔てるドアを開けた。
その時――…
パンパンパーン!!!
乾いた破裂音がして、部屋の明かりも勝手に付いた。
突然の事でビックリして、思わず真後ろに立っていた祐さんにしがみついていた。
「「知花――っ!!!誕生日おめでとう!!!」」
……へ?
目を閉じて、祐さんの胸元に顔を埋めていた私は、聞き覚えのある声に顔を上げた。