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この出会いは…
第14章 奇跡的で必然な出逢い
「知花ちゃんさ、今、幸せ?」

美怜と琴莉、祐さんまでキッチンに消えて、リビングに残されたのは、私と星さんと滝本さん。
その星さんから唐突に質問を受けた。

「し、あ…わせ…?」

「うん。今。」

「あっ、はい。幸せですっ。」

「ふふっ、なんか雰囲気変わったもんね。」

え…?
ふわりと笑う微笑み方をする星さん。
私も、そんな姿…初めて見た。

「あいつ、確かにモテるんだけどさ。今まであんまり誰かに必死になったり、執着したりする姿を見たことがなかったんだよね。」

「そ…、なんです、か…?」

「あはは、知花ちゃんは違うんだろうね。」

た、滝本さんまで。
キッチンにいる祐さんを見て、嬉しそうに笑う。

「ホントに頭ポンポンなんてするキャラじゃなかったんだから。」

「ククッ、だよな…」

二人の顔つきが変わった。
さっきまでは優しい表情をしていたのに。
今は…面白がり始めました?

「まぁ、本気で惚れて、守りたい人が出来たって事なんだろうな。」

「ははは、間違いなくあいつは知花ちゃんの事が大好きだよな。」

だ、大好きって…
そんな事を星さんと滝本さんから聞くなんて。
顔が熱くなっていくのが分かる。

「かわいくて仕方がないって感じだからな。あいつは今、知花ちゃん以上に幸せだと思うよ。」

「そ、そんなっ…」

クスクス笑う二人を前に恥ずかしくて思わず俯いた。
二人の表情は完全に面白がっているんだけど、それでも、嬉しくて恥ずかしくて、身体中が熱い。
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