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この出会いは…
第14章 奇跡的で必然な出逢い
祐side↓
キッチンからリビングに戻って来ると、両手で顔を覆って小さくなった知花ちゃんがいた。
声をかけた俺を手の中から覗く。
手で覆われていても、耳まで真っ赤にしている。
チラッと視線を周りに移すと、星と滝本が肩を揺らして笑っていた。
「…お前ら、何したの?」
楽しそうな二人を見れば、何があったのかは予想がつくが、この二人に知花ちゃんをからかわれるのはいい気がしない。
案の定、返ってきた言葉に知花ちゃんがさらに紅くなる。
その状況に不機嫌な俺自身もからかわれて、美怜ちゃんと琴莉ちゃんにも笑われた。
「知花って一見、か弱そうな、従わせ易そうな感じに見えるんですけどね。」
「…実はおてんばな子だからね。」
星と滝本の悪ノリに美怜ちゃんと琴莉ちゃんも乗っかってしまった。
「そうそう。実は頑固で負けず嫌いで、天然が故に無謀、でも無敵、だけど無防備ですからね。」
「絶妙なバランスよねー!」
「あっはっはっ。無謀、無敵、無防備って。」
美怜ちゃんと琴莉ちゃんの会話に星が吹き出す。
「絶妙なバランスって言うか、アンバランスって事だろ。まぁ、だから、庇護欲を掻き立てられるんだよな?」
滝本の言葉にハッとした。
アンバランス――…
無謀、無敵、無防備か…
確かに、知花ちゃんはそのすべてを絶妙なバランスで持ち合わせていると思う。
だから目を離せなくて、庇護欲を掻き立てられる…
キッチンからリビングに戻って来ると、両手で顔を覆って小さくなった知花ちゃんがいた。
声をかけた俺を手の中から覗く。
手で覆われていても、耳まで真っ赤にしている。
チラッと視線を周りに移すと、星と滝本が肩を揺らして笑っていた。
「…お前ら、何したの?」
楽しそうな二人を見れば、何があったのかは予想がつくが、この二人に知花ちゃんをからかわれるのはいい気がしない。
案の定、返ってきた言葉に知花ちゃんがさらに紅くなる。
その状況に不機嫌な俺自身もからかわれて、美怜ちゃんと琴莉ちゃんにも笑われた。
「知花って一見、か弱そうな、従わせ易そうな感じに見えるんですけどね。」
「…実はおてんばな子だからね。」
星と滝本の悪ノリに美怜ちゃんと琴莉ちゃんも乗っかってしまった。
「そうそう。実は頑固で負けず嫌いで、天然が故に無謀、でも無敵、だけど無防備ですからね。」
「絶妙なバランスよねー!」
「あっはっはっ。無謀、無敵、無防備って。」
美怜ちゃんと琴莉ちゃんの会話に星が吹き出す。
「絶妙なバランスって言うか、アンバランスって事だろ。まぁ、だから、庇護欲を掻き立てられるんだよな?」
滝本の言葉にハッとした。
アンバランス――…
無謀、無敵、無防備か…
確かに、知花ちゃんはそのすべてを絶妙なバランスで持ち合わせていると思う。
だから目を離せなくて、庇護欲を掻き立てられる…