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この出会いは…
第14章 奇跡的で必然な出逢い
「なるほどな。天然恐るべし。」

「ふふふ、星さんも滝本さんもだいぶ知花の事、分かって来ましたね。」

「ま、一ノ瀬さんはもう十分分かっているとは思いますが、この天然記念物をよろしくお願いします。」

美怜ちゃんが知花ちゃんの隣に座って、知花ちゃんの頭を押さえて俺に向かって一緒に一礼する。

「て、天然記念物…!ぷっ、あっはっはっ。」

「美怜ちゃん、やべーな。」

「天然過ぎてトリセツが必要になったら、私か美怜まで連絡下さい。」

ははっ、みんな言いたい放題だな。

「わっ、私、天然じゃないもんっ!!!」

知花ちゃんが思わず立ち上がって大きな声を出した。
一瞬しんとなるも、再び笑い出す他の四人。

「私、そんなに…天然っ、です、か?」

隣に座り直して、助けを求めて見つめてきた知花ちゃんに、ぎゅっと心を掴まれた。
頭に触れて、くしゃくしゃっと撫でる。

「俺は知花ちゃんが天然でも、天然じゃなくても、好きになってたと思うよ。」

そう答えたけれど、初めて会った時から気になる事ばかりだったなと思い返した。
男が苦手なのかなとか、なのに合コン?とか。
俺たちと合流して大丈夫なのかなとか。
そのアンバランスさが気になって、ずっと忘れられなかった。
天然がゆえ…の事だったんだな。
俺は初めからそんな知花ちゃんにガッチリ心を掴まれていたんだ。

祐side 終わり
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