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この出会いは…
第14章 奇跡的で必然な出逢い
祐さんに『お風呂にしよう』と言われて、広げていたプレゼント全てを大切にしまう。
けれど、嬉しくて、名残惜しくて…
紙袋に納めたばかりのプレゼントをじっと見ていた。

「ふふっ。また、柚みたいって言ったら怒る?」

私の様子に気付いた祐さんがそう言って笑う。

「え…柚ちゃん……?」

「うん。柚がね、知花ちゃんからのプレゼントが嬉しくて、"ごはん食べるよ"、"お風呂入るよ"って言っても全然片付けようとしなくて、ずっとプレゼントを見つめてて、その場から動かなかったんだって。」

柚ちゃん…
そんなに喜んでくれたんだ。
なんか、ものすごく嬉しいな。

「あ…」

そうか、そういう事か。
私も今、同じだ…

「もう…また、からかってますね?」

チラッと祐さんの表情を伺いながら、言葉を続ける。

「でも、今は怒りません。だって、ホントに嬉しいんですもん。リアクションが5歳の子と同じになっちゃうくらいにっ。」

ソファーに座る祐さんの方に向き直って、尚も続ける。

「嬉しくて、何度噛み締めても足りないっていうか…しまっちゃうのが残念っていうか…」

「うん。」

「なんて言うか…と、とにかく、嬉しくてどうしようもなくて、どうしよう…って…」

「うん。」

祐さんが相槌を打ちながら、自分が座るソファーの横をポンポンと叩く。
そのジェスチャーの意味を汲み取って、隣に座った。
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