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この出会いは…
第1章 最悪な出会いと最低な再会
滝本さんなる人物は、簾に手を掛けてこちらを覗きこみ、にこやかに挨拶をした。
「こんばんわ。海外事業課の滝本です。佐々木とは同じ課で4つ先輩。」
「あ、こちらこそ、いつもお世話になっております。」
美怜が仕事モードに切り替わり、秘書室スマイルで返す。
「あっはっは。いいよ、仕事中じゃないんだし、そんな挨拶は。」
そう笑ってその場を和ませてくれる。
「こいつらは、営業企画の一ノ瀬と経理の星ね。」
「もちろん存じ上げております。私、秘書室の中野と申します。」
そうだった。美怜は外面完璧人間だ。
さすが、美怜、完璧です。
一方私は、完全に初対面ですよ、三人とも!
申し訳ないですが、存じ上げません!!
「広報部の相原です。よろしくお願いします。」
美怜とは違い、私は焦って、当たり障りのない挨拶しか言えなかった。
紹介された滝本さんの同期のお二人もそんな私たちに会釈を返してくれた。
それにしてもさぁ、と滝本さんがククッと笑った。
「君たち三人ともキレイな顔して、キッツイ事言うねぇ。」
自己紹介の挨拶が終わった後、いきなりそんなことを言って滝本さんたちが笑いだしたので、それとは反対に私たち三人は凍りついた。
やっぱり聞こえていた!
「こんばんわ。海外事業課の滝本です。佐々木とは同じ課で4つ先輩。」
「あ、こちらこそ、いつもお世話になっております。」
美怜が仕事モードに切り替わり、秘書室スマイルで返す。
「あっはっは。いいよ、仕事中じゃないんだし、そんな挨拶は。」
そう笑ってその場を和ませてくれる。
「こいつらは、営業企画の一ノ瀬と経理の星ね。」
「もちろん存じ上げております。私、秘書室の中野と申します。」
そうだった。美怜は外面完璧人間だ。
さすが、美怜、完璧です。
一方私は、完全に初対面ですよ、三人とも!
申し訳ないですが、存じ上げません!!
「広報部の相原です。よろしくお願いします。」
美怜とは違い、私は焦って、当たり障りのない挨拶しか言えなかった。
紹介された滝本さんの同期のお二人もそんな私たちに会釈を返してくれた。
それにしてもさぁ、と滝本さんがククッと笑った。
「君たち三人ともキレイな顔して、キッツイ事言うねぇ。」
自己紹介の挨拶が終わった後、いきなりそんなことを言って滝本さんたちが笑いだしたので、それとは反対に私たち三人は凍りついた。
やっぱり聞こえていた!