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自己負担。
第2章 距離の差
「…葉月…」
「…っん!?…ちょっ先輩…んん」
いきなり先輩は私を壁に押し付けて唇を重ねた。
それも
腫れちゃうんじゃないかってくらい乱暴に。
いやだ…こんなの…先輩じゃない!
先輩の手は徐々に私の肩から胸へと伸びていく。
「…いや…ぁ…」
体全身に一気に緊張が走る。
バッっと唇を離すと先輩は片方の腕で私の手を壁に押さえつけ、
もう片方の腕で私の唇を覆った。
私に発言権を与えないようにしているようで
こんな風に口をふさがれるのはなんだか少し怖い。
「別れないよ。俺は」
彼は鋭く、でもどこか寂しそうな目で私を見つめる。
「葉月が泣いて別れて欲しいって懇願してもきっと…」
神村くん
やっぱり私は彼の手を振り払うことはできない。
こんなに思ってもらっても足りないって感じる私がいけないのかな?
夢乃先輩はどうなんだろう。
私に妬いたりするのだろうか。
私は彼の腕の中で抱き締められながら、
夢乃先輩に一度2人で会って
話しをしようと思った。
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