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自己負担。
第1章 私への思い
私は先輩の教室から出ると
一人中庭へ向かった。
端っこの日陰になってる緑色の芝の上に腰を下ろして
我慢してた涙を
一気に流し始めた。
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――――――
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「葉月ちゃん
俺と付き合ってほしい」
憧れてた先輩に告白されたのは半年前。
別に目立ってカッコいいわけでもなく
背が高いわけでもないけど
先輩の柔らかい雰囲気や
少しだけかおる香水とか
ふわっと微笑んだときにできるえくぼとか
そんな小さなことが
先輩が私を引きつける大きな要素になっていて
いつの間にか彼を目で追うようになっていた。
そんな彼からの告白を
今までで一番の笑顔で受け入れた。
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