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自己負担。
第8章 波乱の幕開け
外の冷たい風にあたりながら、
火照った顔と体を冷ましていく。
アキの家からわたしの家までの距離はそう遠くない。
だからこそ熱くなった体を鎮めるには全く時間が足りなかった。
アキは家まで送ると言って聞かなかったけど、
これ以上アキと一緒にいればさらにその先を望んでしまうことがわかっていたから一人で帰ってきた。
でも。
家の前に着くと、それが大きな間違いだったということに気づく。
「葉月……」
火照った顔を多いながら顔を上げると、思わぬ来客に全身の熱が一気に冷めていくのがわかる。
「…っ!せん…ぱい…」
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