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第8章 波乱の幕開け

「じゃあ葉月は、俺が夢乃のモノになってもいいの？」

「そっそれは……」

先輩のことは好きでも、先輩とこの先どうなりたいのかがわからない。



「…葉月、本当はこれ言わないでおこうと思ったんだけど。」



先輩の手がわたしを握る力を強める。

嫌な予感がする。




「お前が最近仲良くしてる男子……
あれ夢乃の……「やっやめて！！！！」

聞くのが怖くて、先輩の言葉を遮って耳を塞ぐ。
寝ても2人がキスしていた記憶は頭から消えないのだ。
先輩が好きなくせに、こんなにも心が痛いのはなんで？


「葉月が聞きたくないならいいけど、
俺は遠慮なく弱みに漬け込ませてもらうから。」

先輩の目付きが一気に変わる。
弱みってなに？2人がキスしてたこと？わたしがアキに裏切られたこと？

恐る恐る先輩を見返すと、徐々に顔が近づいてくる。そしてゆっくりと唇が重なった。



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