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自己負担。
第8章 波乱の幕開け


「わかってる。でも夢乃はなんだか家族なんだよな。抱擁感はあってもそれは恋愛とは違うから…」

「でっでも!夢乃先輩は小さい頃からずっと先輩を支えてきたんですよ?それなのに…」

「葉月!!!」
話を続けようとすると先輩はキツくわたしの腕をつかんだ。

「お前は俺と夢乃がうまくいけばいいと思ってる?なんで夢乃の肩を持つんだよ…」

「そっ…それは……」

先輩のことは今でも好きだ。
忘れようとしてもそう簡単ではない。
だからといって夢乃先輩と別れることを望んでいるわけではないのだ。

「わたし…夢乃先輩の気持ち、なんとなくわかるんです。同じ境遇で同じ思いしてるとおもうから。
わたし自身が先輩から離れるの本当に辛かったから、夢乃先輩には同じ思いしてほしくないんです…」

夢乃先輩だって強くない。
信じてた先輩に裏切られたら、わたしと同じように深く傷つくだろう。
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