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自己負担。
第9章 逃げられない思い

結局私は誰が好きで、誰と一緒にいたいんだろう。
先輩と一緒にいても、あの時の恋心はかけてしまっていて、
体を重ねても苦痛だとすら感じてしまう。

それに比べてアキとのキスは本当に気持ちよくて、私の傷ついた心を丸ごと包み込んでくれるみたいだった。
でもアキは私には全く自分のことを明かさないし、
それを寂しいと思うってことは、アキをもっと知りたいということだ。

でも。

今更アキに心が傾いていると気づいたところで、もう手遅れなんだ。
今アキのそばにいるのは私じゃない。


「なあ…葉月?

俺、夢乃と別れたよ」



「………え…?」


そうか。だからか。
だからアキはこの時間に来てたんだ。

私がいない5日間の間に、
こんなにも周りは変化していたんだ。

「だからちゃんと今度はお前だけ見るから。
また俺とやり直してくれるよね…?」

今更気付いたって遅い。
先輩はきっと夢乃先輩と別れることなく、私だけを見てくれる日なんて来ないと思ってたのに。

全く嬉しくない。
今のこのタイミングじゃなかった。

私がもっとはやく自分の気持ちに気付いてたら、
先輩も、夢乃先輩も傷つけることはなかった。




私はアキが好きなんだ。





先輩から告われて初めて気づくなんて。
本当に好きなのは先輩じゃなかった。
アキと夢乃先輩のキスシーンに
どうしてあんなに涙が溢れたのかようやくわかった。

それを自覚しても叶わないことを恐れて、自分は先輩が好きなんだと思い込もうとしていた。
でももうきっと無理だ。自分の心に嘘はつけない。
バカな自分。なんでこうも上手くいかないんだろう。



「…先輩……ごめんなさい……」





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