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自己負担。
第10章 明かされる真実

あれから先輩が教室まで私に会いに来ても、
なんだかんだ理由をつけて
先輩を避ける日が続いていた。

あの日アキが去ったのを確認したあと
先輩から連絡が来ていて、


《夢乃が泣いているから、
話を聞いて帰る。
一緒に帰れなくてごめん。》

という内容だった。
どうやら先輩があの日夢乃先輩に近づいたのは泣いていたからで、
それをアキのせいだと思って放って置けなかったようだ。


なぜ夢乃先輩が泣いていたのかはわからないけど、
それでどうしてアキが私を追ってきたのかは更にわからないままだった。


私はまた塞ぎ込む日々に逆戻り。


先輩はめげずに私のところに来るけど、
正直もう信じる気にはなれなかった。

「葉月、なんかこれデジャヴなんだけど。
1週間おきになんかあるなんて、
恋愛ゲームみたい。」


「私の恋愛をゲームと一緒にしないで。
ほんと参ってるから…」

優華は机に突っ伏している私に気を使うこともなく、思いっきり頬を引っ張ってくる。

「いーたーい!!
もーほんと放って置いてー!」

「じゃあもうさ、葉月恋愛やめてみれば?
たまには休養も必要だって!
こんなんじゃ心いくつあっても足りないじゃん。」

優華の言うとおりだ。
周りに振り回されすぎて、傷ついて、
どれだけ落ち込んでも足りないくらい。

「確かにそれもアリかも…」


大きなため息をつくと再び机に突っ伏した。

きっとアキへの思いはすぐには消えないけれど、
諦められるまでもう男の人とは関わらないようにしようかな。

そうすれば誰かを傷つけずに自分の思いに向き合うことができる。

気づけば心も体も疲れきっていた。


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