この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
LOVE SCENE
第1章 春はそこまで
箱を開けて飛び出したのは、花畑のようにカラフルなパステルカラー。
入っていたのは、パッチワークのシャツだった。
母のお手製。しかも春海さんとお揃い。

「ぶっ」

「ぶははっ」

水色ベースの方に『春海くん』
ピンクベースの方に『優真』
と付箋が貼ってある。

「なんで俺、ピンク? 母ちゃん、俺の事を受けだと思ってんのか? ぷくくくくっ」

「すげぇな。手作りだよ」

「ヤベェ、春海さん全然似合わない! ひーっ、キャラ崩壊ー! そんなん着ちゃだめだってー」

「そっか? あんなジャージ着てたお前が言う?」

と、あててみる春海さんに俺は大笑いして、春海さんもそんな俺を見て笑ったけれど、その笑顔はすぐにクシャリと崩れた。

「春海さん?」

水色のシャツを抱き締めた春海さんの肩が震えていた。

「着るよ、俺。最高のプレゼントじゃんか」

「春海さん…」

「お前も着ろよ! そんで今日から優真が受けだ!」

鼻声で笑う春海さんに、俺は抱きついた。


茨の道は二人きりじゃない。
それに、未来はそんなに険しくもないかもしれない。
俺たちの恋は真っ直ぐなんだから。




ふたりのシャツ姿を家族LINEに送ったら、

『大爆笑!!』

ってスタンプが、3つ、並んだ。




【from 恋はどこからやってくる?】


/42ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ