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LOVE SCENE
第1章 春はそこまで
「お母さんからの引越祝い。あ、それからね、お父さんが、引越先を見に行きたいって言ってたから、落ち着いたとこで連絡すること。一緒に飲みたいから柏木さんもいる日にしてですって。じゃあね」
一方的に喋り倒して電話が切れた。
なんなんだよ、もう。
あ、でも…。一緒に飲みたいって?
「いまは私らも混乱してしまって。また日を改めて話をさせてほしい」とだけ言った親父。
わざわざ出向いてくるということは、それほど悪い感触ではないのかな。
前途多難ではあるけれど、少しホッとしている俺へ
「ほい、受け取ったぞ」
差し出されたのはアマゾンサイズの段ボール箱で。
「な、なんじゃこりゃあ」
一方的に喋り倒して電話が切れた。
なんなんだよ、もう。
あ、でも…。一緒に飲みたいって?
「いまは私らも混乱してしまって。また日を改めて話をさせてほしい」とだけ言った親父。
わざわざ出向いてくるということは、それほど悪い感触ではないのかな。
前途多難ではあるけれど、少しホッとしている俺へ
「ほい、受け取ったぞ」
差し出されたのはアマゾンサイズの段ボール箱で。
「な、なんじゃこりゃあ」