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LOVE SCENE
第2章 シアワセ職人
「俺、大学で建築やってるんすよ」
「建築? 家を建てたりする?」
「うん。俺ね、楽しい街を造りたくて。ガウディとかフンデルトヴァッサーみたいな、見てるとワクワクするような建物を造りたいんですよね」
「フンデルト?」
「えとね、オーストリアの建築家で、大阪のゴミ焼却所なんかを造った人。すごく夢のある建物っすよ」
フンデルトなんとか…ゴミ焼却所…。
柊二くんの好きなもの。忘れないようにあとで検索しよう。
「でね、神崎さんの名前! 美都さんって、いい名前だよね。美しい都、すごくいい!」
「あ、や、そうですか?」
「うん! なんかそういう名前の人に髪を切ってもらえるなんて、俺、幸先いいかも、なんてね」
嬉しそうに笑ってもらえると、ミトって響きから『黄門』ってあだ名を付けられた小学生時代の黒歴史が洗われるようだわ。
「建築? 家を建てたりする?」
「うん。俺ね、楽しい街を造りたくて。ガウディとかフンデルトヴァッサーみたいな、見てるとワクワクするような建物を造りたいんですよね」
「フンデルト?」
「えとね、オーストリアの建築家で、大阪のゴミ焼却所なんかを造った人。すごく夢のある建物っすよ」
フンデルトなんとか…ゴミ焼却所…。
柊二くんの好きなもの。忘れないようにあとで検索しよう。
「でね、神崎さんの名前! 美都さんって、いい名前だよね。美しい都、すごくいい!」
「あ、や、そうですか?」
「うん! なんかそういう名前の人に髪を切ってもらえるなんて、俺、幸先いいかも、なんてね」
嬉しそうに笑ってもらえると、ミトって響きから『黄門』ってあだ名を付けられた小学生時代の黒歴史が洗われるようだわ。