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戦国ラブドール
第2章 狂宴
「やっ……痛い、ううっ……!」
「お……おい、そんな泣くな、大丈夫か!?」
予想以上の拒否反応に、市松は青ざめ慌てて声を掛ける。だが大海はそれに答える余裕もなく、歯を食いしばり痛みに耐えた。
「だから言っただろうが、馬鹿! お前、自分のものを見りゃ分かるだろ」
「大海さん、可哀想に……これでは、勃つものも勃ちませんなぁ」
市松はすぐ引き抜こうとするが、引くために動かしても大海に激痛が走る。びくりと身を震わせれば市松も止まり、入れるも抜くも出来なくなってしまった。
「市松さん、萎めて出してください!」
「んな事言ってもよ、この中……くそっ、無理だ!」
市松が罪悪感以上に身に染みるのは、大海の中の感触。締め付けの良さはもちろん、その深さは市松も初めてだったのだ。市松は物が大きい故に、全てが中に収まらない事も多い。しかし大海はまさしく全てを包む海のように、市松を受け入れていたのだ。
涙に構わず欲を果たしたいと思う身勝手と、泣かせてはいけないと思う良心。自らの邪を抑えるのに手一杯で、萎える暇など市松にはなかった。