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戦国ラブドール
第2章 狂宴
猛獣が獲物を喰らうように激しく交わるが、大海ももはやただの子羊ではなかった。虎と虎が絡み合い、ねじ伏せる瞬間を狙う。だが大海には、もう一人食らいつく雄がいる。二頭の獣に呑まれては、白濁の波を止める事は出来なかった。
「もう、出すぞ。掛けるのと飲むの、どっちがいい?」
市松が息を上げながら尋ねれば、大海は強く市松自身を吸う。それが答えだと判断した市松は、流れに逆らわずそのまま口の中に欲を吐き出した。
「はあっ……あ、あっ」
だが全てを飲み込めず、端から白濁が垂れる。それを拭う間もなく、虎之助が絶頂に向けて腰を揺らした。
「ああっ、ぃ……いい、ふあぁっ」
拐かされ絶望のまま抱かれる少女は、もうどこにもいない。身を捩り、背を反らして泣き乱れるのは大海自身すら知らなかった牝だった。
「くっ……出すぞ」
「ああっ、あぅ、――っ」
一度に三人もの味を知った胎は、混沌が渦巻き理性を溶かす。達しても達しても求めるのは、新たな快楽。無理に開かされた花は狂い咲き、宴がまだ続く事を望んで蜜をこぼした。