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戦国ラブドール
第20章 半兵衛は二度死ぬ
灯台の明かりに照らされ艶やかな赤に染まる、白い肌。膝立ちで、両腕は梁に掛けられた荒縄で縛られ吊される。腕だけでなく、胸や足に絡まるそれは、蜘蛛の糸より粘着質で、肌に食い込んだ。
「はぁっ……ぁ、くっ!」
ぴしゃりと背中を平手で打たれれば、不自由な体は仰け反り硬直する。傷一つない真っ白な背中には、平手の跡がじんわりと浮かび出た。
何度も打たれると、痛みは火のように燃え出し背中を走る。本能が堪えきれずに涙を零せば、半兵衛は背後から大海の顎を掴み上を向かせた。
「この程度で、根を上げるつもりですか」
労るのではなく、大海を責め立てる半兵衛の目に、大海は下腹部から熱さを覚える。このまま引きずられてしまえば、どこに向かうか大海自身も分からない。恐怖に身は凍るが、半兵衛によって押さえられているため、首は縦に動かせなかった。
「だらしのない子は、お仕置きです」
半兵衛は大海の両乳首を摘むと、それを力一杯捻り上げる。手心のない突き抜けた痛みに、大海は目を見開き悲鳴を上げた。
「きゃあああーっ!! や……あああっ!!」