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戦国ラブドール
第25章 赤壁の戦い③
腕は柱に縛り付けられたまま、小夜は男を受け入れ悶えていた。取引の時間はもうすぐらしい。孫六は薬を嗅がされて眠らされ、沈黙していた。
大海の到着を待ちきれない男達が、小夜に群がり欲を発散させていた。嫌だと思っても、股に塗られた薬は体を勝手に燃え上がらせる。男を食らい尽くすように腰を振り、小夜は喘いだ。
「あぁんっ、もっと、奥に……ああっ、あっ」
見張りの目が緩んだ時、孫六はいつも小夜へ声を掛けていた。話すのが苦手なのか、あまり饒舌ではなかったが、一人ではないと分かるだけでも小夜は安堵出来た。恩人である孫六に、色狂いとなった姿はあまり見られたくはない。まだ目を覚まさないで欲しいと思いながら、絶頂に身を震わせた。
するとその時、隠れ家の玄関が開く。現れたのは、男が二人。そして彼らは、大海を抱えていた。
「――お姉ちゃんっ!」
男達の後ろには、小夜が最も危惧していた男――半兵衛もいる。紅天狗が頭を唯一下げる男赤月は、立ち上がると玄関まで向かった。
「なんだ、取引の時間はまだ先じゃないのか?」