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禁断の果実に口づけを
第13章 真冬の打ち上げ花火

 暫く待っていると、健の運転するセルシオが駐車場に入ってきた。
朋子の車の隣に停めて、高そうなブランドもののスーツを纏う健が降りた。
朋子はその姿を車から降りて見ていた。

「行くぞ」と声を掛けられ、ホテルの中に入ってゆく健。
その後を追い掛ける様に入ってゆく朋子。

 早々と空いている部屋を選び、朋子とエレベーターの中に消えた。

 「今日は余り時間がない。 
付き合いの忘年会が控えている。
でも、お前に会いにきた」

 「有難う。健さん」

 ソフトなキスを交わし、部屋へと急ぐ。
部屋に入ると、強く抱きしめられながら、身体をベッドへと誘導する健。

 スーツを脱ぎ、皺にならぬ様に近くのソファに置く。
ボクサーパンツ姿とになり、肉体を晒す健。
朋子にディープキスを繰り返しながら、荒々しく脱がしてゆく。
スーツの上着、ブラウスを脱がしながらも唇はそのまま朋子を離さない。
最後のボタンを取り、ブラウスが宙に舞う。
唇は首筋に移り、ゆっくりと柔らかく熱い息を吹きかけながら下がっていく。

 『ハァハァ』と朋子の吐息も漏れ、身体にも熱が篭もりだす。
朋子の谷間をイタズラに行き来する健の舌。
下着の上からの愛撫に興奮を覚える朋子。
スカートのファスナーを外され、足元に落ちてゆく。

 「あっ……健さん」
朋子は健にしがみつき、身体を委ねた。
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