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禁断の果実に口づけを
第3章 秋山洋子のアクシデント

 不思議だーー

 アスファルトの駐車場で、秋山の車がパンクする程の釘なんて落ちてるもんなんだろうか?
もしかすると、誰かが故意に秋山の車が釘を踏む細工をしたのかもしれない?


 敵が多い秋山。
誰がやってもおかしくない!
勿論、伊織ちゃんが仕掛けたとしても納得がいく。
秋山を一番疎ましく思い、復讐したい気持ちになっても可笑しくないんだし。


 まかさね?
まさかよね……
現に、伊織ちゃんは友達まで呼んで秋山を助けてる。

 本当に釘が落ちていて誤って踏んだのかもしれないじゃない…

 でも、何か引っ掛かるわ……
腑に落ちない!


 秋山の車騒動が落ち着き、日報をパソコンに入力しながら、この不自然にも感じる出来事が朋子の頭は巡る。

 さっぱりしないわね。
 
 でも……こう言っては何だけど……
誰もが秋山のアクシデントを喜んだに違いない!


 怖いわ‥‥
そこまで嫌われたくないわね。

 私も気をつけないとね。
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