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禁断の果実に口づけを
第17章 嫉妬の炎が揺らめいて
明日は仕事納めを迎え、早くも正月ムードが漂う営業所。
横澤は倉橋朋子を訪ねて営業所に出向いていた。
来客室をノックし、横澤にお辞儀をして中に入る朋子。
横澤も頭を下げる。
横澤と向かい合わせのは席に座った。
「株式会社WHITECANDYで経理をしております横澤と申します」
朋子の前に名刺を差し出す。
朋子は名刺を受け取り、名刺を目の前に置いた。
「実はこの度お伺いしたのは、我社の保険担当をして頂いている倉橋さんに事実確認をして頂きたい事がありまして…」
「はい。
先程、営業所の方にも風間様の奥様からも事務の方にご連絡頂き、契約内容をご提示する様に言われましたが、あいにく契約者様以外にご提示するわけにもいきませんのでご了承頂けませんか?」
朋子は横澤に丁寧に話した。
次の言葉を用意していた横澤は話を続ける。