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禁断の果実に口づけを
第4章 洋子の帰り道、迷い道


 「ねぇ、伊織から名前聞いていたんだけど忘れた。
何て呼んだらいい?」

 「あっ……すみませんでした」

 私はスーツの上着のポケットから、名刺を差し出す。

 「へぇー
秋山洋子さんね」


 「‥‥あっ、はい」

 「伊織の上司なんでしょ?」

 「えっ、あ、まぁ‥‥‥」

 「伊織は俺の幼なじみでね。
まぁ、鈍臭せぇーとこあっからイライラもすんでしょ?」

 『あっ、はい、その通りです』って言いそうになった。
けど、川端伊織の友達の前で悪口も言えない。

 「いえ‥‥
新人さんなのによくやってますよ」

 ーー心にもない言葉ーー

 「まぁ、鈍臭い伊織を弄りたくなるだろうけど、宜しくお願いしますね、洋子さん」


 今……私の事‥‥洋子さんって言った?
やだぁ‥‥初対面じゃない!!

 目の前のヤンチャな笑顔の伸介にドキドキする洋子。

 「あとね……つまみは‥‥
俺、ちくわの天ぷらとキンピラ、あと野菜サラダと卵焼き。
洋子さんは?」

「あ……あの‥‥何でも大丈夫です」

 「じゃあ、タコぶつね。
嫌いなもんない?」

 「大丈夫です」

 「仕事じゃないんだし、もっとフレンドリーでいこうよ!」

 「‥‥‥はい」


 仕事じゃない‥‥
そうよ。
やっと一息つけた。
今日いろいろあり過ぎて疲れたわ……


お酒でも飲んで酔いたい気分だった。
酔わなきゃ‥‥
やってらんないよ!!



 「いい飲みっぷり!
洋子さん」
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