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禁断の果実に口づけを
第22章 ブス可愛い
伸介の居るピットに向かうと、つなぎから普段着に着替えて待っていた。
「お前の車のオイル交換で仕事納め完了。
何かと今年はこの車を巡って、ご縁があったな…」と笑う。
「あっ、有難う」
「大事に乗れよ。
まめにオイル交換してやれ。
かなり汚れていたぞ。
まぁ、そんだけお前が仕事で駆け回ってる証拠か」
「うん…」
伸介は洋子に明細書と鍵を渡す。
洋子は鍵を受け取り、代金を支払った。
「みんな仕事納めだから、さっさと自分の仕事が終わったら帰っちまった」
「ごめんなさい。
私が飛び込みで仕事頼んだから…」
「きっかけ作ってまでヤリたかったんだから仕方ないよな?」
「ち、違うわ!」
「ほら、車に乗ってみろよ。
ご機嫌なはず」
「あっ、うん。
一目、伸介に会えて良かった。
良いお年を…」
「本当にヤリたくないんだな?」
「ヤッ、ヤリたくても、生理なんだよ!」
「バーカ!
ならしゃーねーよな。
俺もそこまで変態じゃねーし。
映画でも観るか?
お前の運転で映画館まで行くべ!」
「えっ!?えっ!!」
「何だよ。予定あんのかよ?」
「ない!行く!」
「チキン美味かったよ!」
「えっ?」
「ほら、車開けろよ!
行き先決まったんだからよ!」
「はい」