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禁断の果実に口づけを
第26章 恋こゝろ
 
 敏感なクリトリスも舌先を動かし、小刻みに微動を加えて上下したり、唇で包んで舌先でこねくり回して優しい愛撫で洋子をイカそうとする。
はしたない部分を愛しそうに舐める伸介の頭を抱えて、洋子は絶頂に達するのを待つ。

 「あっ……おかしくなるぅ……そんな、アッ……!!ふぁ…ふぅ……うぅ……ダメ……ソコばっか……いじわ…あぁ……」

 『洋子はクリ攻めに弱いな〜』

 余裕の笑みで洋子を見つめる伸介。
眼差しは優しく、身体が蕩けてしまう程の甘い愛撫を繰り返した。


 実際は自分の手のひらを動かして、身体は上下に動いて性器を刺激し、時折、指先でクリトリスを弄っているだけなのに、頭がポワーンとしてくる。
無駄な事を考えず、イクまでソレを続けた。


 ハラハラドキドキ乱暴なセックスは伸介のやり方。
時には甘く、ジワジワと満たされるセックスもしたくなるよ。
あなたがしてくれないクンニを妄想して、愛されるセックスに身体を委ねたい。
恥じらいに身も心も焦がしてしまう様な熱いセックスしたいじゃない。


 でもね、本当は……
妄想じゃなく、リアルを求めるよ。
伸介に抱かれるって事に意味がある。



 口に出しては言わないけどさ……
伸介の先っぽが私の中に抉じ開けて入って来る時……
あなたの身体の一部が私の中に入って、身体があなたの存在をキャッチした時……
欲しいモノをやっと充てがわれて…………
それだけでイケちゃうんだ。
最高に気持ち良くて至福の瞬間(とき)なんだよ。



 言わないけどね。







 絶対!






 悔しいから。




 言わない!!


 




 



 


























   
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