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禁断の果実に口づけを
第26章 恋こゝろ
カサカサに乾いた砂漠の中にいたサボテンは、いつの間にか伸介という旅人によって、いろんな景色を見せられていた。
飴と鞭を使い分けられ、潤いを与えられたり、お預けされたり…。
触ると容赦なく刺す棘棘のカラダでも、自分らしい花を咲かせようとしたんだ。
まだ、どんな花が咲くかなんて分からない。
分からないけど……
あのまま砂漠に放置されてるより、ずっと幸せな世界に旅人に誘われた(いざなわれた)。
旅人に愛を求めてしまう時もある。
でも、サボテンは自分を良く知ってる。
サボテンはコンプレックスを隠す為に、棘となって突っ張った。
でも、その棘の中に隠した心ごと育てられていった。
こんな私にセックスを仕掛けてくれる男が居た。
期待なんてさせない、嘘もない、正直なセックス。
だからこそ、狂おしいほど愛しい感情を抱きながらも、目の前の現実に冷静になってしまう。
いつまでも、この想いに陶酔していたいと願った。
だって、女を忘れさせない伸介のセックスが大好きなんだもの!
「ハァ………もっと…欲し……あッ………アァ!!」
『そんなに欲しいならやるよ!
ホント、堪え性のない女だな……洋子は!!』
私はあなたの背中を抱いて、身体を密着させる。
貴方の熱くて硬くて愛しいモノが私の身体を駆け巡っていく……
「そんなに攻められたら………イッ……ちゃ……アッ……ウッ…フゥん……あッ…うぅぅ…ん……」
虚しくなるのは分かっている。
でも、イクまで女でいたいじゃない。
あなたに感じる女でいたいじゃない!!