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禁断の果実に口づけを
第6章 洋子の変貌
シャワーを浴び終え、髪をドライヤーで乾かした。
出勤までの僅かな時間を、少しでも眠ろうとベッドに入ったが、なかなか眠れない。
興奮から覚めて、現実に戻ると一つの不安が浮かび上がる。
伸介は私との事を川端に話すのだろうか?
そんな事を考えたら、もう眠れない……
昨日の夜の事を川端に話されたら‥‥
会ったばかりの男と、軽々しくセックスをする女などと噂を流されたら‥‥‥
自分が今まで築き上げてきたものも、一気に崩れてゆく………
伸介に口止めをしなければ‥‥
とにかく、バレたら元もこうもない!!
結局、一睡も出来ずに会社に向かう洋子。
その反面、男に抱かれた後に会社に行くなんて事はどれくらいぶりなんだろう?という、思いにも耽る。
思い返すと、あんなセックスは初めてだった。
例え、一夜限りの遊びのセックスだとしても、子宮がキュンと疼く程、エッチな気分になれた事すら忘れかけていたのだから‥‥
お気に入りのスーツを選んで着てしまう。
いつもより念入りな化粧をしてしまう。
髪が跳ねてないか気になる。
なんだか女を取り戻した様な気分にもなれた。