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禁断の果実に口づけを
第40章 生きてくってこと
二人っきりの空間でリラックスすれば、甘い時間が自然と流れる。
洋子の隣の席にゆっくり移動して、肩を抱く青田。
遮光カーテンの隙間から夕陽が差し込み、オレンジの光を浴びる。
蝉の鳴き声が聞こえてきて、急かされた様に二人の唇は重なり合う。
チュッチュッとリップ音が部屋に響く……
「ハァ…」
短い吐息が漏れてしまうほど、情熱的なキスはご無沙汰だった。
抱き合い、キスの先の予感が頭を過ぎった時、青田の口から、そうなりたいと仄めかされた。
「好きな女を抱かない男なんて居ないよ…」と吐息を吹きかけながら、耳元で甘く囁く。
耳朶を舌先で舐め、甘い時間へと洋子を誘う。
「ヒャッ!!」
声が我慢出来ず、耳朶攻めに感じてしまい、青田と抱き合いながらも胸が高鳴る洋子。
「可愛いよ。洋子……」
『洋子さんから洋子と呼ばれた!!
そうよね。だって、キスしてるんだもの。
安心して身を任せていいんだもの……』
「卯月さん…」
洋子は青田卯月の背中に手を回し、ギュッと抱きしめた。
求められたら、拒まずに唇を差し出し、ディープキスへと誘う舌を受け入れ、自分の舌に絡ませる。
「ふぅ……ん…んぅ」
甘えた声が自然に口から漏れた。