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禁断の果実に口づけを
第7章 理性と欲望の狭間
「おっ!お姉さん有難うよ!
これはおまけだ!」
そう言って、私のラーメンどんぶりにチャーシューを一枚のせた。
「あっ、有難う御座います!」
「おやっさん~俺には?」
伸介はムスッとした表情で聞いた。
「今日はレディースディ」
オヤジも洒落た事を言う。
「洋子、共食いになるぞ!」
ムッとして、拗ねる自分が居た。
「兄さんは口が悪いな〜
レディに向かって、いう事がちと間違ってる!
まぁ、男は女の前で威張りたいのは分かるが、言葉を選べない男は下品にしか映らない。
『美味しい』って言ってくれたお姉さんの顔が可愛かったから、おまけしたまでよ」
オヤジNICE!と心で呟いた。
「参ったな〜
おやっさんからお叱り受けるとはよー
普段は黙々とラーメン作ってるだけじゃんか!」
「いつも一人でここに来て、熱燗とラーメン頼んでるお兄さんが珍しくレディを連れてきたからね。
こんな屋台ラーメンでデートしてくれてんのに、毒づいたらあんたの品格が落ちるでしょ。
男は、外では女をレディファーストしていい気分にさせて、二人っきりの時に、お兄さんしか見れない女に育てあげるのがパーフェクトヒューマンってもんよ」