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禁断の果実に口づけを
第8章 洋子もおだてりゃ、健気になる


 距離を近くするのも遠くするのも、自分次第なのかもしれない?

 セックスを下品だと思えば、下品なセックスに身を委ねている事になる。

 気持ち良く欲求を満たすプレイだと思えば、自分を卑下する事なく流されてしまえばいい。


 「洋子、どこに出して欲しい?」

 「えっ!?」

 「さっさとしねーと中に出すぞ!」

 「伸介がそうしたいなら、したらいい」

 「マジで言ってんのかよ?」

 「中に出すのって、そんなに気持ちいいの?」

 「気持ちいいから中に出したくなるんだよ」

 ハァハァと荒々しく息を吐きながらも、そんな会話を上下しながら聞いてくる伸介が可愛く見えた。

 返事の代わりに私は伸介を抱き寄せた。

 「オイ……洋子……マジか?マジでいいのか?」

 私はギュッと伸介の背中を抱く。

 ビュッと生温かいモノが体内に放出され、漏れて床の上まで流れ出した。

 
 『あっ、私の身体に精子を出されたんだ…』

 セックスを最後までやり遂げれば、そういう終わり方もある。
避妊というものより、プレイを優先させて楽しめばね…

 精子を全部出し終えるまで、私の中で伸介のモノはヒクヒクと蠢いていた。

 ムズムズとしたこの感触を、いつまでも忘れないだろう……

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