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お嫁さん
第4章 消えた夢


賢二さんもグルだったのです。全てが計られていたのです。



その日以来、私は廃人になりました。長年勤めていたパートも辞めて、部屋に引きこもるようになったのです。

しばらくの間、両親には言えずにいました。しかし、私の異変に気が付いた両親にしつこく聞かれたので、全てを話しました。父は警察に行こうと怒りにまかせて言いましたが、母は私の将来を心配して騒がない方が良いと、泣き崩れる私を優しく抱きしめながら言いました。

そして数日後、私は母に連れられて産婦人科に行き、中絶手術を受けました。手術を終えると、廊下で泣き崩れる母がいました。この前までは、私と楽しそうに結婚式の話やウェディングドレスの話をしていた母の、泣き崩れている姿がありました。




          ~ 終 ~


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