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鏡の中から…
第5章 伴侶の儀式
「互いを離すな!
何があっても…な!」
康太はそう言い笑った
「雅龍!」
康太に呼ばれ、雅龍は「はい。」と向き直った
「愛するなら…何処でも生きられる」
康太はそう言い…恋人の指に触れた
榊原は康太の指に、自分の指を搦めると、強く握り締めた
「そうだろ?」
神と呼ばれし存在だったのに…
人へと堕ちた…
愛すればこそ
愛しているから
二人は手を取り…
生きて来た
そんな二人を目にして…
雅龍は…心が解き放たれた想いになった
飛鳥井康太は…
互いの存在を解らせる為に…
榊原 伊織は…離したくない愛を
解らせる為に…
送り出してくれたのだ…