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鏡の中から…
第2章 契り
「幾久しいな雅龍」
お婆様が話し掛けると、蕪村な態度の煙は…
「雅世か…老けたな」
「そりゃあ、お主が鏡に入ってから80年は過ぎておるからな!」
お婆様はほほほ!と笑った
「80年の間…何故誰も我を出せなかったんだ?」
雅龍はぷんぷんと、怒る
夏海は、何だ…お婆様の知り合いか…
と、抜け足差し足…と蔵から出ようとした
すると雅龍の腕が…夏海に伸び
掴んで離さなかった
「待っておれ!
今暫く動くでない!」
雅龍はそう言い…腕の中に夏海を納めた