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鏡の中から…
第8章 始まり



「お婆様、松平 茜は本体を乗っ取った…
化け物だった…本来なら契約は不履行
だけど、弟が依頼料を払ってくれたので…
これね。依頼料だと言うから確かめて」

夏海から手渡された封筒の中には…

聖徳太子の一万円札が、100枚位束にして

入っていた

聖徳太子の札は…今は見掛けない

こんなに束であるとしたら…

それは…もう答えは見えていた

「母さん、真贋が剣を送って下さったので…
助かりました。
返しておいて戴けませんか?」

夏海が言うと、お婆様が剣を預かった

「返しておこうぞ!
後で返しに…行くとするかのぉ」

お婆様はほほほほ!と笑った

夏海は…清々しい笑みを浮かべ

家族を見ていた

雅龍は、そんな夏海を見ていた



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