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鏡の中から…
第9章 明日へと続く日々
「後悔…してないと言えば…嘘になる」
「何故?」
「お前の明日を奪うから…」
「私は雅龍と共にいたいの」
「夏海…」
「貴方の子供を産みたいの」
「我と…共にいるのは…
夏海に多くのモノを捨てさせる事になる…」
「それでも!ね。
私は…決めたの」
夏海は、雅龍を見上げた
「雅龍と共に在りたい」
「夏海…!我も…夏海と共に在りたい!」
雅龍は…心より…そう思った
「ならね。後悔しないで欲しいのよ」
負い目や…
悔いなど…感じないで欲しい
夏海の思いだった
この先…共に生きるなら…
その思いが支障を来す時が来るかも知れない
「あぁ…悪かった…」
雅龍は繋いだ手を、ギュッと強く握った
夏海も雅龍の手を握り返した