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鏡の中から…
第10章 宝物
「なら、病院に行かなきゃね…」
夏海が言うと、お婆様が
「なら、わしも行こうかのぉ~」
ほほほ!と返した
「義恭と逢うのは、幾久しいからのぉ」
「義恭…?」
誰それ…
夏海は首を傾げた
「飛鳥井 義恭 歴代飛鳥井家の御殿医をなさる家系の方じゃ」
何だか…もぉ~訳解らん
夏海は…どうでも良いから…
この吐き気を…
どうにかしてぇ~
と、想っていた
「夏海、病院へ行く
支度をしたら来るのじゃ」
お婆様はそう言うと、寝室から出て行った
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