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鏡の中から…
第10章 宝物
香住が心配そうに夏海を見る
「支度を手伝おうか?」
「うんん。大丈夫。このまま行くわ」
「顔色が…悪い…」
香住は…夏海の頬に触れた
「吐き気が…凄いからね」
「悪阻ね…何時から?」
「7月の中頃から…気持ち悪さが…収まらないの…」
「体躯を冷やさない様にしないとね」
香住は夏海を立たせると、病院へ行く様に促す
「雅龍、夏海を支えて連れて来て頂戴」
「解った」
「車の中にいるからね。お願いね」
香住は、雅龍が解ったと返事をすると部屋から出て行った