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鏡の中から…
第11章 母になる
「今日は真贋にお話があって参りました」
気丈に夏海は、そう告げ…笑った
康太は何も言わず…夏海を見ていた
「私のお腹の子は双子
一人は如意宝珠の玉を抱き産まれる」
夏海がそう言うと…
榊原は、驚愕の瞳を…夏海に向けた
「人が…龍を…産むのですか…?」
榊原は信じられないと…呟いた
「そうです。私は龍を産みます
その子が神楽を支えて…神楽は続く!」
家の為に…生きて
家の為に…果てる
その行き様は…
飛鳥井康太と酷似していた
「そこで、真贋にお願いがあります!」
「もう一人の子か?」
康太は…やっと言葉を放った